視界・VIEW
利き目を知っていますか。
人間には利き目があるのです。
一般には、利き目で映像として捉えて、もう片方の目で距離を測っていると言われます。
と言われていますが、やはり現実には両目で見ています。
ただ、そういう傾向があるということです。
利き目がどちらなのか判別する方法は、まず何でもいいので目標物を決めます。
縦に長いものを選んでください。
両目でみて、その目標物に指を立て重ねてください。腕をまっすぐ伸ばしてください。
このとき、指は多少ダブって見えると思いますが、だいたいでいいので重ねてください。
次に、片目づつ目をつぶってみてください。
どちらかが大きくズレると思います。
ズレない方が利き目です。
利き目で位置を認識しているというのがそういうことです。
ダーツ
のフォームを作る場合、利き目と投げる手が同じ方がフォームを作りやすいです。
逆である場合はどうするのかは後で述べます。
とりあえずは、利き目が右、投げ手も右に場合で説明します。
まず狙うところを見る。例えば
ブル
を狙うとして、
ブル
を見た場合これは右目で見ているわけです。
そこで、右目と
ブル
をつなぐ一本の線をイメージしてください。
その線を基準にして、ダーツを投げてみてください。
ダーツを目線に乗せていく、目線に沿って飛ばすということをイメージしてください。
注意点として、構えるときに狙っているところにダーツを重ねるわけですが、この時に完全に重ねるのではなく、少し下にずらしてください。
少し分かりづらいですが、左の写真です。
例えばブル
を狙うとして、完全に重ねた場合、完全に重ねても
ブル
が見えると思います。
これは左目の情報です。
右目の視線に
ダーツ
を置いて、左目の視線で見るということは、ラインがズレているので、今度は手を出す位置がズレてきます。
右目とターゲットをつなぐ縦のラインを意識してください。
構えから
テイクバック
、
リリース
位置、そしてフィニッシュの位置そしてヒジがこのライン上にあるように心がけましょう。
フィニッシュは上の写真のように
ブル
にまっすぐ腕が伸びるようにしましょう。
さて、利き目と投げ手が逆の場合の対処法ですが、右投げの場合で説明します。
ひとつ目は、単純に左目に向かって
テイクバック
するというものです。
この場合、構えた位置から左後ろに
テイクバック
するような形になってしまい、ターゲットと左目を結ぶラインからヒジが右側に出てしまうという現象が起こります。
これがかなり厄介な現象で、根本的に解決策がありません。
もうそれに慣れろっていうしかないです。
もうひとつは、逆に左目をラインに持っていくという方法です。
右側に頭を傾けた状態で、左目を右肩の上にもっていきます。
単純に左目をもっていくだけだと、かなり無理のある姿勢になってしまいます。
身体の角度や
スタンス
などを変えてみて、できるだけ楽な姿勢を探してみてください。
次に、もう投げ手自体を変えてしまうというやりかたです。
左手で投げれば、基本の投げ方の左右逆をやればいいわけですから問題解決です。
無理があると思うかもしれませんが、意外と左で投げられるようになります。
ダーツを長くやってる人で左でも投げられる人は結構います。
基本的に右手より精度が落ちますが。
私も投げるだけならできます。
稀に左でも右と変わらないぐらいうまい人もいます。
私の知り合いでも、右手を怪我した際に左手で投げていて、怪我が治ったころには両方で投げれるようになってたという人物もいます。
最後に利き目を変えるという方法です。
実際これをやった人が身近にいないので、なんとも言えないのですが、理論上は利き目は変えられるようです。
利き腕と違い利き目は後天的な要素というのが、見解のようです。
つまり生活習慣などで決まっていくらしいのです。
利き目を変える方法ですが、眼帯などをして利き目を隠すというものです。
利き目を変えたはおろか、そこまで挑戦したという人にもあったことがないので効果はまったくわかりません。
余談になりますが、私がオススメする方法は上のどれでもありません。
利き目が左であっても、利き目が右の場合と同じようにフォームを作るというものです。
前述と矛盾するのですが、利き目が右と言ってもやはり両目で見ているのです。
両目で見て
ダーツ
を
ボード
に向かって真っすぐに構えてみてください。
その状態で左目をつぶって右目だけでみると、
ダーツ
の向きは右側にズレていると思います。
これは、両目でみると
ダーツ
の左側がみえるため、左に向いているように見えるためです。
つまり、結局両目でみるとこういうふうに見えるというのを知らなければいけないのです。
これは、右目が利き目であっても左目が利き目であっても同じことだと思います。
なので、まっすぐに腕が振れているとこういう風に見えるというのを理解してしまえば、左目が利き目でも問題ないということです。
実際顔の右側に
ダーツ
を
テイクバック
するプレイヤーもいます。